【3月15日 AFP】20-21イタリア・セリエAは14日、第27節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が短時間でハットトリックを記録し、カリアリ(Cagliari Calcio)を3-1で下して2位に肉薄した。

 前週、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝トーナメント1回戦での敗退が決まったユベントスのロナウドは、FCポルト(FC Porto)との2試合でゴールを決められず、さらに決勝点を与えるきっかけとなったことで、批判の矢面に立たされていた。

 しかし、カリアリのホームに乗り込んだこの日はヘディングを決めて10分に先制点を奪うと、15分後に右足でPKを成功させ、31分には華麗な左足シュートを突き刺して「パーフェクト」ハットトリックを達成し、批判をはね返した。

 同日の他の試合では、インテル(Inter Milan)がトリノ(Torino FC)に2-1で勝利し、ACミラン(AC Milan)はホームでナポリ(SSC Napoli)に0-1で敗れた。前年王者の3位ユベントスは、消化試合数が一つ少ない中で首位インテルと10ポイント差のままとなったが、優勝の望みに大きな打撃を受けた2位ミランには1ポイント差と迫っている。

 ユベントスを率いるアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)監督は、「チームのアプローチは正しかった。数日前に敗退していたから、再スタートを切るのが重要だった」とコメントした。

「他の選手同様、ロナウドは怒りを募らせていたが、真の王者であるかのような反応を見せた」

 セリエAでのゴール数を23にまで伸ばしたロナウドは得点ランキングで首位に立っており、19得点を挙げているインテルのロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)を2位に抑えている。

 今月上旬、公式戦の通算得点でブラジルの伝説的選手ペレ(Pele)氏が記録した767ゴールに並んでいたロナウドだが、これでキャリア総得点は同氏を上回り770ゴールとなった。

 18位に沈むトリノのホームに乗り込んだインテルは、85分にラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)が鮮やかな決勝点をマークし、2009-10シーズン以来のスクデット(リーグ制覇)に向けて順調に進んでいる。

 一方、ホームゲームで3戦連続未勝利となったミランは、リーグ戦8連勝中のインテルに勝ち点差を9にまで広げられ、2010-11シーズン以来となるリーグ優勝の望みは薄くなった。

 また、ASローマ(AS Roma)は19位のパルマ(Parma Calcio)に0-2で敗れたため、ミランを下したナポリが5位に浮上。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得の可能性が再び出てきたナポリは、次節ローマとの直接対決を控えている。(c)AFP/Emmeline MOORE