【3月14日 AFP】ノルウェー医薬品局(Norwegian Medicines Agency)は13日、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)と英オックスフォード大学(Oxford University)が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた比較的若い人に血栓や脳出血が起きた例が、新たに3件報告されたと発表した。いずれも病院で治療を受けている。ワクチン接種との関連は今のところ不明だとしている。

 この他、このワクチンの接種を受けた比較的若い人に皮下出血(斑点や紫斑)が起きた有害事象が数件報告されたという。「血小板数が減少した可能性があり、深刻だ」としている。

 ノルウェー医薬品局によると同様の例は欧州の他の国でも複数報告されていた。コロナワクチンとの関連は分かっていないが、接種を受けた50歳未満の人が体調を崩し大きな紫斑が出た場合は医療機関で治療を受ける必要がある。

 デンマーク、ノルウェー、アイスランドは11日、接種後に血栓ができる恐れから、このワクチンの接種を一時的に停止した。この他に複数の国が、このワクチンの特定の生産ロットの接種を見合わせている。

 世界保健機関(WHO)は、このワクチンと血栓との因果関係は立証されていないとしている。(c)AFP