【3月14日 AFP】男子ゴルフ、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が、今夏の東京五輪に出場しない意向を明らかにした。長距離移動を理由に挙げている。

 現在出場中のプレーヤーズ選手権(The Players Championship 2021)3日目を終えたジョンソンは、「一度にたくさん移動することになるが、自分にとって重要なのは、米ツアーでのプレーに集中していると感じられることだ」とコメントした。

 2020年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)覇者は、昨年の時点で、東京五輪が延期にならなかったとしても、五輪から2週間後に始まる米ツアーのプレーオフを優先して出なかっただろうと話している。

 ジョンソンはフェデックス・カップ(FedEx Cup 2020)プレーオフを初めて制してその目標を達成したが、今年は五輪の男子ゴルフが7月29日から8月1日の開催と、7月15日から18日に英国で開催される第149回全英オープン(The 149th Open Championship)、8月5日から8日に米テネシー州メンフィス(Memphis)で行われるフェデックス・セントジュード招待(2021 FedEx St.Jude Invitational)に挟まれている点を気にしている。

「実は、五輪のことはそんなに考えなかった。実際には出場するか、しないかを決めたわけでもなく、ただ申し込まなかったんだ」

「だけど、五輪は自分にとって大移動のちょうど真ん中にあるから、どっちつかずになったのはそれが理由だ。長い距離を旅しなくちゃならない」

 米国からは、世界ランク15位以内の選手のうち、今年6月時点での上位4人が五輪の出場権を手に入れる。15位以内の米国選手は11人おり、ジョンソンを除いた上位4人は現時点で3位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas)、全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)覇者で4位のコリン・モリカワ(Collin Morikawa)、5位のザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)、第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)で優勝した6位のブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau)となっている。(c)AFP