【3月14日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2021)は13日、女子シングルス決勝が行われ、大会第9シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が7-6(8-6)、6-3でバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)を下し、約2年ぶりとなるツアー勝利を挙げた。

 このところ決勝では3回連続で敗れており、2021年シーズンはこれで3回目の決勝となったムグルサだが、ノーシードの相手を倒して大会初優勝。スペインの女子選手がこの大会で優勝するのも初めてとなった。

 2019年4月のモンテレイ・オープン(Abierto GNP Seguros 2019)以来の優勝を飾ったムグルサは「自分にとっては大きな成果。ここには何年も連続で出場して、あと少しのところまで来ているのを感じていたが、足りなかった。それでもきょう、優勝トロフィーをやっと手に入れることができた」とコメントした。

「このところ何回か続けて決勝で負けていたけど、こうして勝てたことがとてもうれしい」

 四大大会(グランドスラム)2勝の実績を持つムグルサは、これで2021年の勝利数を全選手で最多となる18勝に伸ばし、ツアー8勝目を挙げた。またムグルサにとっては、2017年のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)以降では最も大きなタイトルとなった。

 敗れたクレイチコバは、これまで女子ダブルスでグランドスラム2勝を挙げて世界ランキング1位も経験し、混合ダブルスでも同3勝を挙げるなど同種目で大きな実績を残してきた選手だったが、このところはシングルスでも結果を出すようになっている。

 昨年秋の全仏オープンテニス(French Open 2020)では16強、オーストリア・レディース・リンツ(Upper Austria Ladies Linz 2020)では4強に入り、今年2月のグランピアンズ・トロフィー(Grampians Trophy 2021)では初めてトップ20の選手を破った。今大会の準優勝で、世界ランキングも63位から自己最高の36位へ浮上することが決まっている。(c)AFP/Reem Abulleil