【3月13日 AFP】ミャンマーの最大都市ヤンゴンで13日、国軍のクーデターに抗議するデモ隊を治安部隊が銃撃し、3人が死亡した。ミャンマーではデモ隊への当局の実力行使が続いており、人権団体によるとこれまでに70人以上が死亡している。

 ヤンゴンのタケタ(Thaketa)郡区では、拘束された仲間の解放を求めた住民らが警察署に抗議に出向いたが、警察が発砲。現地メディアなどによると、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問率いる国民民主連盟(NLD)の支持者2人が死亡した。

 フライン(Hlaing)郡区では当局の取り締まりに抗議する住民らに当局が発砲し、18歳の男性が頭部を撃たれ死亡した。

 また、ヤンゴンでは11日に死亡したデモ参加者のチット・ミン・トゥー(Chit Min Thu)さんの葬儀が執り行われ、遺体が火葬場に運ばれる間、参列者らは軍事政権への抵抗のシンボルとなっている3本指を掲げるポーズを取った。

 チット・ミン・トゥーさんの妻は「革命は勝たなければならない」と泣きながら話し、参列者らからは「安らかな眠りを」との声が上がった。(c)AFP