【3月13日 AFP】米政府は12日、ミャンマーの軍事クーデターを受けて、米国にいるミャンマー人に滞在を許可する「一時保護資格(TPS)」を与えると発表した。

 アレハンドロ・マヨルカス(Alejandro Mayorkas)国土安全保障長官は、「軍事クーデターと治安部隊による民間人への暴力行為によって、ビルマ(ミャンマーの旧国名)の人々は同国の多くの地域で、悪化する複合的な人道危機に直面している」と述べ、「この悲惨な状況を詳しく検討した結果、ビルマの国民と居住者が米国に一時的にとどまれるよう、ビルマを一時保護資格の対象とした」と表明した。

 今回のTPSは18か月間有効で、国土安全保障省によると、現在米国内に滞在しているミャンマー人約1600人が対象になる。

 米国は、母国での政治的混乱や自然災害によって帰国が困難な多くの人々に一時保護資格を与えている。保護期間は通常1年程度の期限があるが、困難な状況や脅威が続く場合は延長も可能。(c)AFP