【3月13日 AFP】テニスの四大大会(グランドスラム)、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の主催者は12日、新型コロナウイルスの厳格な予防対策として、2021年は大会が公認するホテルへの滞在を義務付ける方針を明らかにした。

 昨年は第2次世界大戦(World War II)後では初の中止となったウィンブルドンは、大会のリスクを最小限に抑えるべく今回の決断を下したものの、英ロンドンにプライベートの宿泊施設を借りたいとしている一部の選手には、好意的に受け入れられない可能性がある。

 大会を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は、「英政府と公衆衛生のガイダンスに従った上で、2021年大会を安全に開催し、最高の練習環境を整え、そして信頼できるものにしていくという強い志の下に、さまざまな感染防止対策を講じていく」とのコメント文を発表した。

「最優先に掲げる基準の一つは、選手にとってリスクが最小限の環境をつくり出すことである」とすると、「そこで現在のガイダンスを基に、選手をはじめ、そのサポートチーム、そして大会関係者といった重要なグループ全員が宿泊する公認ホテルを用意する。今年の選手権では、それがエントリーの条件になる」と説明した。

 今年のウィンブルドンは、社会的接触を法的に制限するロックダウン(都市封鎖)が解除される予定日の1週間後に当たる6月28日に開幕する。1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は厳しい規制が設けられる中で開催され、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を筆頭に多くの出場者から隔離措置に関して問題が提起された。(c)AFP