【3月12日 AFP】タイ保健当局は12日、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)製の新型コロナウイルスワクチン接種を延期すると明らかにした。血栓ができる例が報告され、欧州の複数の国が同ワクチン接種を一時停止していることを受けた措置。

 タイは12日から、アストラゼネカと英オックスフォード大学(Oxford University)が共同開発したワクチンの接種を開始し、プラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相が第1号となる予定だった。

 デンマーク、ノルウェー、アイスランドは11日、アストラゼネカ製ワクチンの接種を中断している。

 タイの新型コロナウイルスワクチン委員会のアドバイザーは、副反応がワクチンによるものか、もしくは特定のバッチだけが問題なのか、他国の状況をみるため接種を遅らせると説明した。

 タイでは、2月28日から中国のシノバック(Sinovac)製新型コロナウイルスワクチンの接種を開始している。

 映像はプラユット氏が同国第1号として接種を受ける予定だった会場、12日撮影。(c)AFP