【3月12日 Xinhua News】中国内外の古生物学者は9日、北京市で会見し、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)カラマイ(克拉瑪依)市ウルホ(烏爾禾)区で見つかった長さ6センチに満たない恐竜の足跡化石が、世界最小となる剣竜類のものだと確認したと発表した。

 ウルホ区はカラマイ市から南西に約100キロ離れたジュンガル盆地の北西端にある。2002年に地元の愛好家が同区内の白亜紀の地層からさまざまな足跡化石を発見。09年に科学者による調査・研究が始まり、恐竜や鳥類、翼竜、カメ類の足跡化石が多数見つかった。一帯が1億2千万年前には水草が豊富で多くの古代動物が生息していた地域だったことを示しているという。

 今回確認された剣竜類の足跡化石は19年6月に発見された。長さはわずか5・7センチで、足跡を付けたのは体長約1メートルの幼年の個体とみられている。同区内ではこれまでに同じ剣竜類のウエルホサウルスのものとみられる長さ7センチの足跡化石も見つかっている。

 中国地質大学(北京)の邢立達(Xing Lida)副教授や米コロラド大学のマーティン・ロックリー教授らによる共同研究で、論文は国際学術誌「パライオス(Palaios)」に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News