【3月19日 AFP】メキシコの貧困層の子どもたちがコロナ禍による休校をきっかけに、デジタル世界に飛び込む機会を手にしている。

 首都メキシコ市近郊のチマルウアカン(Chimalhuacan)では、ごみ捨て場のそばで暮らす子どもたちにパソコンやインターネットの使い方を教える活動をNGOがしている。生徒らは、親世代が働くごみの山から遠く離れた生活を夢見ることができるようになった。

 ミゲル・テヘダ(Miguel Tejeda)さん(14)は、コロナ禍以前はパソコンを触ったことがなかった。学校にもパソコンは一台もなかった。

 だがこの半年間でテヘダさんをはじめ5歳から21歳の200人が、寄付された中古パソコンを使い、基本的なITスキルを学んだ。

 テヘダさんは「パソコンを使えば、勉強するのがずっと簡単になります。いろんな科目をよく理解できるようになりました」と語った。(c)AFP/Natalia Cano