【3月12日 AFP】ミャンマーの人権問題を担当する国連(UN)のトーマス・アンドリュース(Thomas Andrews)特別報告者は11日、同国国軍が「人道に対する罪」を犯している可能性が高いとの見解を示し、2月1日のクーデター以降、少なくとも70人が治安当局に「殺害」されたと述べた。

 アンドリュース氏は、スイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会(UN Human Rights Council)で、ミャンマーは現在「殺人行為に及ぶ違法政権により統治されている」と指摘。「同じ指導部が率いるミャンマー国軍が現在、殺害や強制失踪、迫害、拷問などの人道に対する罪を犯している可能性が高いことを示す証拠が増えている」と述べた。

 アンドリュース氏はまた、「ミャンマーの治安部隊は少なくとも70人を殺害した」とし、その大半が25歳未満だったと述べた。ミャンマーでは11日にも抗議デモの参加者9人が発砲を受け死亡している。(c)AFP/Nina LARSON