【3月11日 AFP】米大リーグ(MLB)のテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)は10日、新シーズンのチケット販売計画を発表し、国内の四大プロスポーツでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)以降初となる満員の観客を動員することになった。

 テキサス州のグレッグ・アボット(Greg Abbott)知事が同州の規制を緩和したことを受け、レンジャーズは3月29日と30日に行われるミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)とのオープン戦2試合と、4月5日のトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)とのシーズン開幕戦について、本拠地グローブライフフィールド(Globe Life Field)を100パーセントの収容人数で稼働させると発表した。

 今回の決定によりレンジャーズは、昨年3月のパンデミックによるシーズン停止後、同国内のプロスポーツチームとしては初めてファンに制限なしで観客席を提供することになる。

 米プロバスケットボール協会(NBA)や米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、北米アイスホッケーリーグ(NHL)はパンデミックの間、無観客や収容人数を大幅に減らして試合を行っていた。

 グローブライフフィールドは収容人数が4万300人となっており、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)によるワールドシリーズが行われた際には、その上限を1万1400人としていた。

 ブルワーズ戦とブルージェイズ戦では、飲食時を除きすべてのファンにマスクの着用が求められる。

 ホーム開幕戦以降はスタジアムの収容人数を減らし、特別に「距離を取った客席」のエリアを用意して運営するという。

 レンジャーズは「今後も状況を確認しながら、必要な公衆衛生対策を実施していきます。レンジャーズのファンの皆さまには、グローブライフフィールドの魅力を存分に味わっていただけると思います」としている。(c)AFP