【3月11日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は10日、各地で決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)のPK失敗が響くなどしてパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)と1-1で引き分け、2戦合計スコア2-5で敗退が決まった。

 キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)にハットトリックを許すなどして前月の第1戦を1-4で落としていたバルセロナは、アウェーでの第2戦でも同選手にPKを決められ前半のうちにリードを広げられたが、メッシがゴールまで30メートルの距離から強烈なミドルシュートを突き刺してスコアを1-1とした。

 その後、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がペナルティーエリア内でファウルを受けて逆転のチャンスを得たバルセロナだったが、メッシのPKはこの日傑出したパフォーマンスを披露したGKケイロール・ナバス(Keylor Navas)に当たってクロスバーを直撃した。

 間違いなく努力を見せたバルセロナだが、同じく決勝トーナメント1回戦の第1戦に0-4で敗れたものの、第2戦でPSGに6-1で大勝したことで知られる4シーズン前の大逆転の再現はならなかった。

 それでも、バルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、気温が低く強風も吹く中、ピッチがぬれた無観客のパルク・デ・プランス(Parc des Princes Stadium)でチームが見せたパフォーマンスに自信を持つことだろう。

 しばらく危機的状況に陥っていたバルセロナだが、フロントに平穏を取り戻そうとしているジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)氏を新会長に迎え、国内でのシーズンを力強く締めくくるという望みもまだ残っている。

 一方、準優勝に終わった昨シーズンの成績を上回り、初の欧州制覇を目指すPSGはなんとか無事に準々決勝進出を決めた。(c)AFP/Andy SCOTT