【3月11日 Xinhua News】中国民用航空チベット自治区(Tibet Autonomous Region)管理局はこのほど、放送型自動従属監視(ADS-B、Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)管制システムがラサ・クンガ国際空港に導入されたことを明らかにした。

 これによって、自治区の航空管制官が空域の状況を予測できるようになり、地上からの航空機に対する監視能力が向上、航路の利用率も効果的に高められるようになったという。

 ADS-B管制システムを運用することで管制官は航空機を監視し、航空機の飛行安全を確保できる。

 同システムは可視化できる。これまでの管制方法と比べると、管制官は管制席に座るだけで航空機の速度、高さ、位置などの情報を正しく把握でき、指令を出して航空機が安全な範囲内で飛ぶよう指示できる。

 同国際空港区域管制室の職員は、同高度の航空機間で必要な水平方向の安全間隔が40キロになり、これまでより約75%短縮されたと説明。自治区空域の容量が拡大し、航路の利用率が向上したことにより、安全余裕度もいっそう確保できるようになったほか、飛行中の航空機が雷雨など特殊な気象状態に遭遇した場合、管制官の回避指令もいっそう正確になるという。(c)Xinhua News/AFPBB News