【3月10日 AFP】ミャンマーのヤンゴンで10日早朝、軍事クーデターに抗議しストライキを行っている鉄道職員を拘束するため、数百人の兵士と治安部隊がマルワゴーン(Ma Hlwa Gone)駅を急襲した。

 ミャンマーでは、先月1日に発生したクーデターでアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問が拘束されて以来、民主主義を取り戻すための抗議デモが連日にわたり全国で行われている。

 治安部隊はデモ隊への弾圧を強めており、催涙ガスや放水砲、ゴム弾に加え、実弾を使用したこともある。

 これまでに2000人近くが拘束され、死者は60人を超えている。

 国中の政府機関職員が、国の機能を止め、経済をまひさせようと不服従運動に参加している。

 兵士と治安部隊は、約800人がストライキを行っているマルワゴーン駅と社宅に突入。フェイスブック(Facebook)に投稿されたライブ映像には、治安当局が道路を封鎖する中、鉄道職員らが「私たちは団結している」と繰り返す様子が捉えられていた。

 32歳の住民の女性はAFPに「300人ほどの治安部隊が道をふさぎ、不服従運動に参加している人を探していた」と語った。

「私は逃げたが多くの職員が取り残されていて心配だ。逮捕されなければいいが。治安部隊は逮捕した市民を殴ったり殺したりすることもある」 (c)AFP