【3月10日 Xinhua News】1300年近く前の中国唐代の政治家、韓休(Han Xiu、673~740年)の墓の壁画が、陝西省(Shaanxi)の文化財保護担当者による長年の保存修復作業を経て、良好な状態に修復された。

 韓休は玄宗期の宰相で、名画「五牛図」の作者、韓滉(Han Huang)の父親でもある。墓は韓休と夫人柳氏の合葬墓で、西安市(Xi’an)長安区郭新荘村にある。2014年に陝西省考古研究院が深刻な盗掘被害を受けていた同墓の緊急発掘調査を実施。被葬者の墓誌と壁画11点を発見した。うち墓室の壁四面には朱雀、玄武、高士(高尚な人物)、山水、舞楽などの絵、天井部には日月星象図が描かれていた。

 陜西歴史博物館の文化財修復専門家はこの数年、これら貴重な壁画を保存するため、まだら状となり脆弱(ぜいじゃく)化した壁画を搬出、切り取るなどして修復施設に移し、修復作業を実施した。

 これらの壁画は現在、高精細画像とデータの収集を経て、デジタルバーチャル方式で展示されている。(c)Xinhua News/AFPBB News