【3月10日 AFP】2月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)で大会通算9勝目を挙げたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に挑戦するだけでは満足せず、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)やマーガレット・コート(Margaret Court)氏の記録を視界に入れている。

 世界ランキング1位のジョコビッチは、全豪オープンで筋肉系のけがをしたり、メディアから批判されたりする厳しい大会を送りながら、最後は絶好調だったダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に完勝して優勝した。

 ジョコビッチはこれで四大大会(グランドスラム)の優勝回数を18回に伸ばし、フェデラーとナダルの男子最多20勝まで手が届くところに来た。それでも本人は、セレーナの23勝、さらにはオープン化前後に男女通じて歴代最多の24勝を挙げたコート氏の記録に到達するという、さらに大きな目標を掲げている。

 今年の目標について問われたジョコビッチは「ロジャーとラファ、セレーナ、マーガレットの記録に近づければと思っている」とコメントした。

「全員にそれぞれの道のりがあり、それぞれのやり方で歴史をつくってきた。すでに全員が歴史をつくり、このスポーツに大きな足跡を残している」

「自分としては、もちろん彼らよりも多くのグランドスラムを取って、記録を破ることを考えている。だからここから引退するまでは、グランドスラムとそこでタイトルを取ることにエネルギーと集中力を多く注ぎたい」

 そのため33歳のジョコビッチは、ランキングよりグランドスラムに集中するため、出場する大会を絞ることも考えているという。ジョコビッチは8日、世界1位在位期間でフェデラーの歴代最長記録を更新する通算311週を記録している。(c)AFP