【3月10日 AFP】米ニューヨークの連邦裁判所で開かれた麻薬密輸事件の公判で、検察側は9日、ホンジュラスのフアン・オルランド・エルナンデス(Juan Orlando Hernandez)大統領がコカイン数トンの米国への密輸をほう助していたと主張した。

 検察は公判での冒頭陳述で、麻薬密輸の罪に問われているジョバンニー・フエンテス(Geovanny Fuentes)被告が2013年と14年の会合でエルナンデス大統領に現金2万5000ドル(約270万円)の賄賂を渡したと指摘。大統領は見返りとして被告を守り、「触れられない」存在としたと主張した。

 一方で弁護側は検察の主張に疑問を呈し、「どうやら、大統領を買収するには2万5000ドルしかかからないようだ」と皮肉った。

 エルナンデス大統領は2014年1月に就任し、2018年に2期目を開始した。米検察当局はエルナンデス氏を麻薬密輸の共謀者とみなしているが、今のところ訴追はしていない。エルナンデス氏の弟のトニー・エルナンデス(Tony Hernandez)被告は2019年、ニューヨークでの裁判で、大量の麻薬を密輸した罪で有罪を言い渡されている。(c)AFP