【3月9日 AFP】英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)が、米テレビのインタビューで英王室内に人種差別があると訴えたことを受けて、メーガン妃の父親が9日、妃の発言には誇張があるとの見方を示した。

 米CBSは7日、オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏によるヘンリー王子夫妻のインタビューを放送。

 これを受けて、メーガン妃と疎遠になっている父親のトーマス・マークル(Thomas Markle)さん(76)は英民放ITVのインタビューで、夫妻がオプラ氏に語った話は「あまりに大げさ」で、王子の祖父母のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)夫妻の年齢を考慮すれば「待つべきだった」と語った。エリザベス女王は94歳、夫のフィリップ殿下(Prince Philip)は99歳。

 またマークルさんは、ある王室メンバーが、ヘンリー王子夫妻の子どもの肌の色の濃さを懸念したとの主張についても問題視するには当たらないとの考えを示し、「誰かが口にしたくだらない質問にすぎないという気がしているし、またそう願っている。英ロイヤルファミリーが人種差別主義者だとは思わない」と述べた。

 メーガン妃は、照明ディレクターとしてエミー賞(Emmy Awards)の受賞経験があるマークルさんと、ドリア・ラグランド(Doria Ragland)さんとの間の娘。マークルさんは白人で、ラグランドさんは黒人。二人はメーガン妃が幼い頃に別れており、妃はヘンリー王子との結婚直後から、父親との連絡を絶っている。

 メーガン妃は今年2月、父のマークルさんに宛てた私的な手紙を掲載した英大衆紙「メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)」の親会社を相手取り起こした裁判で勝訴していた。マークルさんは、私信の一部を公開した理由について、妃の友人らが自分に関し「うそ」をついたためだと説明した。(c)AFP/Anna MALPAS