【3月14日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2021)は13日、シングルス決勝が行われ、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を倒して勝ち上がってきたニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)が、7-6(7-5)、6-2のストレートで第5シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)を破り、ツアー4勝目を挙げた。

 暑さと土ぼこり交じりの風でストローク戦のスピードが落ちる中、チャンスを待ちながら戦ったバシラシビリは、タイブレークの末に第1セットをもぎ取ると、第2セットの第6ゲームでついに相手の守備をこじ開け、バックハンドのショットで貴重なブレークを奪取。その2ゲーム後にもあっさりブレークを奪い、最初のチャンピオンシップポイントをものにして90分で決着をつけた。

 2020年8月のツアー再開後は2勝13敗という成績でこの大会を迎えたバシラシビリだったが、2019年大会王者のバウティスタ・アグトに勝利してトロフィーを勝ち取った。

 バシラシビリは「優勝できるなんて全く思っていなかった」と明かし、「きょうはすごく厳しいコンディションで、どちらに転んでもおかしくなかった」とコメントした。

 今大会は、フェデラーが膝の手術から13か月ぶりに復帰したことも大きな話題になった。フェデラーはダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に競り勝って初戦を突破したが、続く準々決勝でバシラシビリに敗れている。(c)AFP