【3月9日 AFP】フランス・パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)再建で使われるオークの選定作業が、このほど始まった。3月末までに計1000本の木が伐採される。

 2019年4月の火災で焼け落ちた大聖堂の尖塔(せんとう)と屋根に使われる木材は、フランス各地から集められる。国有地から約半分を調達し、残りは私有林からの寄付となる。

 同国農相および文化相は5日、ルマン(Le Mans)近くの森で行われた式典に出席し、最初の1本に高さ約20メートルのオークを選んだ。

 再建事業の責任者を務めるジャンルイ・ジョルグラン(Jean-Louis Georgelin)元統合参謀総長は、「これはフランス全土に関わるプロジェクト」と述べ、「長きにわたり大聖堂を守り続けるものとなる」と意気込んだ。

 木は一年から一年半にわたり保管・乾燥された後、2022年秋からの工事で投入される。大聖堂の再開は、2024年4月を予定している。

 映像は8日撮影。(c)AFP