【3月9日 AFP】(更新)今月から始まる東京五輪の聖火リレーについて、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は出発式典を無観客で行う方針であると、国内メディアが9日に報じた。ただし、沿道での観覧は認められるという。

 読売新聞(Yomiuri Shimbun)は関係者の話として、組織委は25日に福島県で行われる出発式典で密集が生じることを恐れ、当初予定していた観客3000人の参加を禁止する方針であると伝えた。組織委の広報は、出発式典の詳細は協議中と話すにとどめている。

 聖火リレーは昨年、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって大会が延期になったことに伴い、開催が先送りになっていた。

 全国各地での聖火リレーについて、組織委はすでに厳しい規制を設けている。

 沿道での応援は厳しく制限され、市民は居住地域のみで観覧することや密集を避けることが求められている。また、マスクの着用が義務付けられているほか、「大声を出さずに、拍手による応援や、配布グッズ等を活用した応援」を指示されている。

 密集が生じた場合は、リレーが一部中断になる可能性もある。(c)AFP