【3月9日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)は8日、デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)を退団してフリーエージェント(FA)となっていたブレイク・グリフィン(Blake Griffin)との契約を完了した。同選手の加入は、イースタンカンファレンス2位につける同チームにとって、リーグ制覇に向けて大きな勢いになる。

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 通算6度のオールスター選出を誇るグリフィンを補強したことによって、ネッツを率いるスティーブ・ナッシュ(Steve Nash)ヘッドコーチ(HC)には、チームの大黒柱であるジェームズ・ハーデン(James Harden)、カイリー・アービング(Kyrie Irving)、ケビン・デュラント(Kevin Durant)に加え、新たなプレーメーカーの選択肢がもたらされた。

 ネッツのショーン・マークス(Sean Marks)ゼネラルマネジャー(GM)は、「シーズンのこの時期に、ブレイクという武器をロスターに加えることができて幸運だ」とすると、「ブレイクはこのリーグで長きにわたって活躍している多彩なフロントコートプレーヤーだ。ブルックリンにおいて、これから彼がコート内外でもたらしてくれるインパクトにわくわくしている」と語った。

 次週に32歳の誕生日を迎えるグリフィンは、先月ピストンズからの早期退団を実現するために1330万ドル(約14億4000万円)を放棄したと報じられており、これには新天地のチームメートも感銘を受けている。

 ハーデンはネッツの公式サイトで、「彼が勝利を求めていることは間違いない」と語り、「デトロイトに残留すればもっと稼げるはずだった給与を諦めたというなら、彼が勝利を追求していて、意味のある時間をプレーしたいと思っているということだ。それが、ここへ来た理由の一つだと確信している。彼はこのチームに多大な貢献をすることができる」と期待を寄せた。

 身長206センチ、体重113キロのグリフィンは、これまでロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)とピストンズで通算11年間プレーし、計642試合に出場して1試合平均21.4得点を記録。今季はピストンズで20試合に出場し、平均12.3得点、5.2リバウンドをマークしている。(c)AFP