【3月9日 AFP】ブラジルの最高裁判所は8日、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領(75)を収賄罪で有罪とした下級審の判決を破棄した。これにより、ルラ氏が2022年の大統領選に立候補する道が開かれた。

 2003年から2010年に大統領を務めた左派のルラ氏は、国営石油会社ペトロブラス(Petrobras)をめぐる大規模な汚職捜査の結果として、4件の罪で有罪判決を受けていた。

 最高裁のエジソン・ファチン(Edson Fachin)判事は、判決を下した同国南東部クリチバ(Curitiba)の裁判所は「管轄権に欠ける」として、全ての有罪判決を破棄した上で、事件を首都ブラジリアの連邦裁判所に移送した。

 ルラ氏は再び有罪判決を受けない限り、大統領選に立候補する権利を取り戻すことになる。(c)AFP