【3月9日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は8日、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した人は、他のワクチン接種完了者と屋内でマスクを着用せず集まることができるとする新たな指針を発表した。

 CDCのロシェル・ワレンスキー(Rochelle Walensky)所長によると、ワクチン接種完了者は一定の条件を満たせば、未接種者とも屋内でマスク着用もソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)もせずに会うことが可能となる。その場合、同時に集まれるのは接種完了者を含め2世帯まで、接種完了者が会う未接種者は感染による重症化リスクが高くない人に限られる。

 米国では成人人口のおよそ23%に当たる約5900万人が少なくとも1回のワクチン接種を受けた。接種が完了したとみなされるのは、米ファイザー(Pfizer)製や米モデルナ(Moderna)製など2回接種のワクチンでは2回目の接種から2週間後、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製など1回接種のワクチンでは接種から2週間後。

 新たな指針は、健康な子どもや孫に会えるようになる高齢者らにとっては特に朗報だが、これまであった制限の多くは変わらない。CDCはワクチン接種完了者に対しても、別の2世帯以上の人が屋内で集まる場合や公共の場所では、引き続きマスク着用と対人距離の確保を推奨している。(c)AFP