【3月8日 AFP】英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)が、王室内に人種差別があると訴えたことを受けて、女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)選手や詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)さんらが、メーガン妃への支持を表明した。

 黒人の母親を持つメーガン妃は、オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏とのインタビューで、長男アーチー(Archie)ちゃんの「肌の色の濃さ」への懸念が王室内にあったと発言。また、英大衆紙の「人種差別的報道」から自身を守ってくれる王室メンバーはいなかったと語った。

 7日に放送されたインタビューを受けてウィリアムス選手は、メーガン妃の言葉には「彼女が経験してきた痛みと残酷さがよく表れている」とツイッター(Twitter)に投稿。

 メーガン妃を「無私の友人」と表現した同選手は「女性や有色人種を見下し、痛めつけ、悪者扱いするために体制やメディアが用いる性差別や人種差別については、私も身をもって知っている」「悪意に満ちた、事実無根のゴシップや大衆紙報道を断固非難する義務を、私たちは自覚しなければならない」と記した。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の就任式で詩を朗読して脚光を浴びたアフリカ系米国人のゴーマンさんも、英王室は変革の機会を失ったとツイッターで指摘。「メーガン妃は王室にとって、新時代における変化、刷新、融和の最大の機会だった。王室はメーガン妃がもたらした光明をむげにしただけでなく、その機会を逃がしてしまった」と述べた。

 さらに、パパラッチから逃れようとした際に起きた交通事故で亡くなった、ヘンリー王子の母ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)に触れ、「メーガン妃はダイアナ元妃が送るべきだった人生を生きている。メーガン妃の周囲の人々が、妃と同じくらい勇敢だったら」とつづった。(c)AFP