【3月8日 AFP】イスラエルは7日、新型コロナウイルスワクチン接種証明書「グリーンパス」の保持者を対象に、飲食店やバー、カフェの店内利用を再開した。国民の約40%が接種を完了する中、イスラエルは生活の正常化に向けて歩みを進めている。

 ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、エルサレムのカフェで菓子にナイフを入れる自身の動画をフェイスブック(Facebook)に投稿し、「日常が戻りつつある」と宣言した。

 人口約900万人のイスラエルでは昨年12月にワクチン接種を開始し、すでに370万人以上が米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)の共同開発ワクチンの2回接種を完了。このほか500万人近くが1回目の接種を終えている。

 イスラエルは先月、ワクチン接種を完了した人と感染から回復した人に証明書「グリーンパス」を発行し、ジムやプールなどの利用を認める取り組みを開始した。

 飲食店では7日から、テーブル間隔を2メートル空け、入店可能人数を定員の最大75%、上限は100人とすることで、店内利用が可能となった。

 グリーンパスの保持者はバーの利用も可能となったが、同居者以外とは1席ずつ空けて着席することが条件となる。(c)AFP