【3月8日 AFP】(更新、写真追加)英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)は7日、米CBSテレビのインタビューで、自身の結婚式の前にウィリアム王子(Prince William)の妻キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)を泣かせたとの報道内容を全面否定し、「真実は逆だった」と語った。

 米トーク番組司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏とのインタビューで、メーガン妃は報道について「王室の誰もが、真実ではないと知っていた」と主張。「起きたのは、逆のことだ」と続けた。

 メーガン妃によると、自身とヘンリー王子の結婚式を前に、キャサリン妃は「何かに腹を立てていたが、それを認めて謝罪した」という。「挙式の数日前に、(キャサリン妃は)フラワーガールのドレスに腹を立てていた。それは確かだ。そのことで私は泣いたし、本当に傷付いた」

 メーガン妃は、この出来事が「真の誹謗(ひぼう)中傷の始まり」となり、自身と英王室との関係性の「転換点」になったと振り返った。「自分が守られていないだけでなく、王室の人々は私以外の王室メンバーを守るために進んでうそをつくのだということを理解するようになった」

 2時間にわたるインタビューで、メーガン妃とヘンリー王子は英王室脱退の経緯を説明。メーガン妃は、王室に加わった後ずっと自殺を考えていたと告白し、王室内で人種差別があったと訴えた。

 メーガン妃によると、精神的な問題を抱えていた際に支援を拒絶され、虚言や非難の対象となり、長男アーチー(Archie)ちゃんを妊娠中には、その肌の色の「濃さ」を心配する声が王室内にあったという。また、生まれてくる子には「警護は付かず、称号も与えられない」という会話も耳にしたとしている。

「もう生きていたくなかった。それは非常に明確で現実的な恐ろしい考えで、常に頭の中にあった」とメーガン妃は語り、自殺を考えていたのかとウィンフリー氏に問われると、「はい」とはっきり答えた。

 インタビューでは、王子夫妻が出産予定の第2子は「女の子」だと声をそろえて明かすほほえましい一幕もあった。(c)AFP/Thomas URBAIN, with Ben SHEPPARD in Washington