「帰省しない年越し」が春節消費に火をつける
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【3月9日 People’s Daily】春節(旧正月、Lunar New Year)は中国経済にとって重要な活力源である。春節の大型連休には、人との接触を避けて安全に少人数で消費を行うことが共通認識となっており、予約制でピークをずらしながらレジャーを楽しむことがよしとされ、家でのネットショッピングやリモートでの新年会、デリバリーサービス、近場への外出など多層的かつ多様化した消費ニーズが集中した。
「今年の春節は外に出なかったのですが、家でフィットネスを楽しむのも良かったです」と、北京市海淀区(Haidian)の高校教師李斌(Li Bin)さん。李さんは「健康」をテーマに春節休みを過ごした。毎日1時間のフィットネスのため、ランニングマシンやダンベル、ヨガマットなどさまざまなものを買ったという。
帰省なしの年越しは「おうちグッズ」の消費を大きく押し上げたが、さらに春節をバレンタインとあわせて祝う人が増え、ジュエリーや化粧品、花などがよく売れた。春節休みの間、中国商業省が小売企業を重点的に観測したところ、宝飾・衣服・通信機材・家電のデータが昨年同期比でそれぞれ160.8%、107.1%、39.0%、29.9%増加し、一部のEコマースプラットフォーム上では健康器具の売り上げが同期比49%増加していた。
関係機関の観測によれば、中国10都市のショッピングセンターでは一日当たりの来客数が同期比200%の増え幅で、2019年春節と比較して86%の水準であった。
湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)に住む蔡翔(Cai Xiang)さんは毎年、新年を祝う品物を買いこんで湘西の実家へ帰省していたが、心楽しい行事とはいえ、大小の荷物を抱えての道中は大変でもあった。今年、両親への贈り物を全てインターネットで予約した。スマートフォンで選んで注文すれば実家へ送ってくれ、気楽であったという。
感染症拡大防止と安全性から、スマート消費や接触しない交易サービスの発展が加速している。ネットショッピングや宅配便などのルートを使い、帰省せず年越しを過ごす人々から地元の家族や親戚へ新年の贈り物が送られた。
5G回線や4K放送などの新技術の応用が進むにつれ、ますます多くの人々が、いつでもどこでも「クラウド上の」年越しを楽しめるようになった。雲南省(Yunnan)、湖北省(Hubei)、黒竜江省(Heilongjiang)などでは、オンラインでチケットを受け取り、オフラインで割引を受けられるキャンペーンが行われ、多くの人々がお得に買い物を楽しんだ。北京市・深セン市(Shenzhen)、蘇州市(Suzhou)などでは「デジタルお年玉」が発行され、人々は科学技術がもたらす新年の風物詩を享受した。
帰省せずに過ごす新年で、地元の観光スポットや近場へ出かけたり、ドライブでの小旅行が流行し、各地の公園や景勝地、博物館、映画館、スキー場などがにぎわい、都市郊外のリゾートや旅館に予約が殺到した。
同時に、国産映画が多数封切りになり、春節の映画史上の起爆剤となった。春節休み中、中国映画の興行収入は歴代最高記録を更新した。(c)People’s Daily/AFPBB News