【3月7日 AFP】イエメン暫定政権側の最後の北部拠点、マーリブ(Marib)で反政府武装勢力フーシ派(Huthi)との激しい戦闘が発生し、過去24時間で双方の戦闘員少なくとも90人が死亡した。暫定政権の軍関係筋が6日、明らかにした。

 イランが支援するフーシ派は先月、石油資源の豊富なマーリブの奪取を目指して進攻を開始していた。

 軍関係筋はAFPに対し、今回の戦闘で暫定政権側の部隊と部族の戦闘員32人が死亡し、暫定政権を支援するサウジアラビア主導の連合軍の空爆でフーシ派の戦闘員58人が死亡したと話した。また、多数の負傷者が出たという。

 マーリブの陥落は暫定政権にとって大打撃となるだけでなく、周辺の砂漠のキャンプに身を寄せる数十万人の避難民ら民間人にとっても大惨事となる恐れがある。

 アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は1日、フーシ派にマーリブでの攻撃停止を求め、イエメンへの人道支援を求める国際会合で1億9100万ドル(約207億円)を拠出すると発表した。

 国連(UN)は100を超える国や個人から38億5000万ドル(約4170億円)を集めたいとしていたが、この会合で拠出が表明されたのはわずか17億ドル(約1840億円)だった。(c)AFP