【3月6日 AFP】米大リーグ(MLB)、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のダスティ・ベイカー(Dusty Baker)監督は5日、リーグが定める新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の衛生安全プロトコルにより、計8人の投手が隔離措置を余儀なくされていることを明らかにした。

 昨季まで4年連続でア・リーグ優勝決定シリーズに進出しているアストロズは、米フロリダ州ウエストパームビーチ(West Palm Beach)でのこの日のオープン戦など2試合を、投手層の厚みが深刻な状況になる中で迎えた。

 同球団は4日にルイス・ガルシア(Luis Garcia)、ロネル・ブランコ(Ronel Blanco)、ブライアン・アブレウ(Bryan Abreu)が離脱を余儀なくされたのに続き、5日にはペドロ・バエズ(Pedro Baez)、クリスチャン・ハビアー(Cristian Javier)、エンオリ・パレデス(Enoli Paredes)、ヘクター・ベラスケス(Hector Velazquez)、そしてフランシス・マルテス(Francis Martes)を欠くことになった。

 この中でどの選手がウイルス陽性者として隔離され、あるいは単なる濃厚接触者としてチームを離脱したのかは明らかにされていない。ジェームズ・クリック(James Click)ゼネラルマネジャー(GM)は、「衛生安全プロトコルに従っていること以外、詳細はコメントできない」と話すにとどまった。

 MLBの感染防止規則では、濃厚接触者は最低5日間の隔離後に検査で陰性が確認されれば、計7日間の隔離で復帰することが認められる。一方、陽性者は最低10日間の隔離と医師からの復帰の許可が義務付けられている。

 春季キャンプには合計39人の投手が参加しているとはいえ、2021年シーズンの開幕を4週間後に控える中で、アストロズはトップの投手陣が少なくとも1週間はマウンド不在という問題を抱えることになる。パレデスとマルテスは、チームが14-0で勝利した4日のセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)戦で1イニングずつを投げていた。

 クリックGMは「この事態は想定していた」とすると、「選手が感染するのは避けられないので、そのための対策を立てている。たとえキャンプ施設にいなくても、彼らが順調に練習に励み、シーズンに備えられるようにしている」と語った。

 1月に加入したばかりのバエズは、昨季のワールドシリーズでロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の優勝に貢献。パレデスはシーズン開幕後のローテーション入りを目指している。(c)AFP