【3月6日 AFP】二度にわたって膝の手術を受け、回復を目指して1年以上戦列を離れていた男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は5日、次週の大会で競技に復帰することについて、「ここまで長く厳しい道のりだった」とする一方で、「気持ちが高ぶっている」と語った。

 現在39歳のフェデラーは、昨年1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)準決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れて以降、試合でプレーしていない。しかしながら、次週カタール・ドーハで開催されるカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2021)で実戦復帰を果たすことになっている。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇る王者は、現地への渡航に備える中でビデオメッセージを投稿し、「これ(復帰)を可能にしてくれた全ての人々に感謝したい」とすると、「ここまで長く厳しい道のりだった。まだフィニッシュラインには到達していないが、調子は良好だと感じている」と話した。

「練習もとてもうまくいっているし、とにかく気持ちが高ぶっている。調子は良好で、かなり順調に進んでいる」

 フェデラーは次週の最新世界ランキングでトップ5から転落することになっており、復帰に向けて特にモチベーションが高くなるとみられる。また、世界1位の在位期間でも、自身が樹立した歴代1位の通算310週に並ぶジョコビッチが、8日に記録を更新することが確定している。

 ドーハでの大会を終えた後、フェデラーは隣国アラブ首長国連邦(UAE)でのドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2021)に出場する予定となっているが、マイアミ・オープン(Miami Open 2021)に向けた米国への渡航は見送ることを表明している。

 一方、2009年以来の優勝を目指す全仏オープンテニス(French Open 2021)を控え、欧州のクレーコート大会には出場する意向を示している。(c)AFP