【3月6日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2021)は5日、シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は4-6、6-3、7-5でカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)に勝利を収め、4強入りを果たした。

 世界ランキング6位のチチパスは、最終セットをゲームカウント1-3の劣勢から巻き返し、試合を通じ計5ゲームをブレークして準決勝に駒を進めた。この日は46本のウイナーをたたき込み、「相手は最高のテニスをプレーしていて、自分が対抗できるか分からなかった」とすると、「フルセットではできる限り冷静を保つ必要がある。過去に何度も勝っていることや経験が、こうした激戦でどのようにプレーするかアイデアを与えてくれる」と語った。

 今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)で、チチパスはラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破して4強入りを果たした。準決勝ではダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に敗れたが、今大会では第1シードの同選手が1回戦で敗退している。

 一方、第4シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)は7-6(7-2)、6-7(2-7)、6-4で予選勝者のジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)に競り勝ち、チチパスとの準決勝に進出した。

 第2セットでは一時2本のマッチポイントを握っていたルブレフは、試合後のオンコートインタビューで、「ジェレミーを相手に本当にタフな試合だった」と振り返ると、「あすに備えて、できる限りの努力をしていく。ステファノスも今週は二つの厳しい試合を戦っている」と語った。(c)AFP