【3月5日 AFP】今月下旬にフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)デビューを果たすハース(Haas F1 Team)のミック・シューマッハ(Mick Schumacher)は、過去と同様に現在と未来にわたってF1に一家の名前を刻んでいくことに熱意を燃やしている。

 F1で通算7度の年間優勝を成し遂げたミハエル(Michael Schumacher)氏を父に持つ21歳のミックは、今季開幕戦のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)でグリッドに立つ。同GPは初開催の2004年にミハエル氏が優勝を飾った大会だ。

 シューマッハ家のメンバーがF1レースに参戦するのは、30年前の1991年に開催されたベルギーGP(Belgium Grand Prix)でジョーダン(Jordan)から鮮烈なデビューを果たしたミハエル氏が、2012年に現役を引退して以来これが初めてとなる。

 ミックは4日に行われたハースの2021年新体制発表会で、「シューマッハの名前を背負うことが重圧であるとは一度も言ったことはないし、これからも決してそのつもりはない。なぜなら、一家の名前をF1に戻すことをとても喜んでいるからだ」とすると、「心から誇りに思っている。そして、それを日々モチベーションにして、全力を尽くしながら仕事に励んでいく」と語った。

 昨季のフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)で総合優勝を果たしたミックはまた、「あらゆる点において成長できるように努力していくし、それを目標にしている。そのためにがむしゃらに働き、自分の持っている力の全てを注いでいく」と意気込んだ。

 現在52歳のミハエル氏は、仏アルプス(French Alps)においてミックの目の前でスキー事故に遭い、脳に深刻な損傷を負って以来7年以上にわたって公の場に姿を見せていない。(c)AFP