【3月4日 Xinhua News】中国送電大手、国家電網傘下の青海省電力によると、同省の今年2月の発電量は65億5400万キロワット時だった。水力発電量が23億1200万キロワット時で全体の35・3%、新エネルギー発電量が26億2700万キロワット時(前年同月比44・0%増)で全体の40・1%となり、新エネルギー発電量が初めて水力発電量を上回り、電源別発電量でトップとなった。

 同省電力調達・制御センターの方保民(Fang Baomin)主任は、「中国の省・自治区・直轄市で初めて新エネルギー発電量がトップになったことで、同省における新エネルギーの発展が新段階に入った」と指摘。春節(旧正月)を迎えた今年2月の同省の1日当たり電力消費量は932万4千キロワットだったと紹介した。

 同省は2月に多くの措置を講じて新エネルギーの利用を促した。ブロックチェーン技術の応用を深化させ、エネルギー貯蔵の市場化取引を推し進め、太陽光発電量を475万キロワット時増加させたほか、現物取引や他地域とのピーク調整などの手段を通じて、他地域の市場を積極的に開拓。2月の新エネルギー発電量は4575万キロワット時増加した。

 昨年、新エネルギー長距離輸送ルート「青海-河南プラスマイナス800キロボルト超高圧直流プロジェクト」が稼働し、861万キロワットの新エネルギー発電が無事グリッド接続されたことで、省内の新エネルギー発電設備容量の割合が全体の60・0%を超えた。20年末現在、同省のクリーンエネルギー発電設備容量は3638万キロワットで、海南地区(1841万キロワット)と海西地区(1043万キロワット)の2カ所が「1千万キロワット級」再生可能エネルギー拠点となっており、これは同省が中国の重要な新エネルギー産業拠点であることを示している。(c)Xinhua News/AFPBB News