【3月4日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2020-21)は3日、準決勝の第2戦が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はセビージャFC(Sevilla FC)に延長戦の末3-0で勝利し、2戦合計スコア3-2で決勝に進んだ。

 第1戦を0-2で落としたバルセロナは12分、セビージャに勝利した先月27日のリーグ戦でも得点を挙げたウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)がペナルティーエリアの外から右足を振り抜いて先制点を決めると、迎えた後半アディショナルタイム4分の最後のプレーで、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)がアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のクロスにニアで頭で合わせ、決着を延長戦に持ち込んだ。

 そして延長前半5分、デンマーク代表FWマルティン・ブライトバイテ(Martin Braithwaite)がジョルディ・アルバ(Jordi Alba)のクロスにダイビングヘッドで合わせ、これが決勝点となった。

 対するセビージャは70分過ぎ、ペナルティーエリア内でルーカス・オカンポス(Lucas Ocampos)がオスカル・ミンゲサ(Oscar Mingueza)に倒されて試合を終わらせる決定的なチャンスがあったが、オカンポスのPKはバルセロナの守護神マルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)にセーブされた。

 また後半アディショナルタイムには、フランシスコ・トリンコン(Francisco Trincao)に対するファウルでフェルナンド(Fernando Francisco Reges Mouta)が退場となり、延長戦では数的不利に立たされた。

 バルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、「チームは決勝進出に値した」とコメント。「積極性で上回っていたし、常にチャンスをつくれていた。チームは劇的に改善している」

「クラブと選手、そしてもちろん自分にとって非常に大きな勝利となった。タイトル獲得のための重要なステップだ」

 1日朝に「バルサゲート(Barcagate)」の捜査の一環で前会長のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)容疑者ら4人が逮捕されて激震が走ったバルセロナは勝利を必要としていた。クラブは会長選を7日に控える。

 4月17日にセビリア(Seville)で行われる決勝でバルセロナは、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)とレバンテ(Levante)の勝者と対戦する。両チームの第1戦は1-1に終わった。

 その前に、来週にはパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝トーナメント1回戦第2戦に臨む。バルセロナは第1戦を1-4で落としており、逆転劇の再現に挑む。

 セビージャを率いるフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督は、敗戦は「受け入れがたい」と悔やんだ。「失望しているし、決勝の切符が奪われたことが悲しい」

「われわれはサッカーで最もつらい感情を経験した。(90分の)最後のプレーで失点をした」 (c)AFP