【3月4日 AFP】仏パリのルーブル美術館(Louvre Museum)は3日、約40年前に盗まれた、金銀をあしらったルネサンス時代の甲冑(かっちゅう)一式を取り戻したと発表した。

 武具などの骨董(こっとう)品を扱う専門家が今年1月、相続物に関する助言を求められて仏ボルドー(Bordeaux)の屋敷を訪れた際、豪華な甲冑に不審を抱き、警察に通報した。

 警察はその後、盗難美術品のデータベースから、甲冑が1983年5月31日にルーブル美術館から持ち去られたものだと突き止めた。盗難の経緯は明らかになっていない。

 ボルドーの検察当局は、甲冑がこの屋敷にたどり着いた経緯について捜査している。

 甲冑は、1560~1580年にイタリア・ミラノ(Milan)で制作されたとみられ、1922年に欧州のユダヤ系財閥ロスチャイルド(Rothschild)家によってルーブル美術館に寄贈された。(c)AFP