【3月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で4度の総合優勝を誇るアストンマーティン(Aston Martin F1)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は3日、再びワールドチャンピオンになれると信じていると述べた。

 レッドブル(Red Bull)で世界王者に4度輝いたベッテルは昨季総合13位でフィニッシュし、フェラーリ(Ferrari)での6シーズンは散々な形で幕を閉じたが、1960年以来のF1復帰となるアストンマーティンでキャリアの新たな章に進む準備はできている。

 同日、チームの新車発表会に出席した33歳のベッテルは「昨年、私が最高に幸せでなかったのは誰もが知っている」とコメントした上で「自分の基準に届かず、自分自身を下回っていたのは分かっているが、そのことに非常に穏やかな気持ちで向き合えている。世界選手権でもう一度優勝できると思っている。年を取りすぎているわけじゃないし、まだ時間が多く残っている」と語った。

 また、「あらゆることがフェラーリ時代とは違うが、それはチームが成長段階にあるから」と話すベッテルは、「重要なのは華やかな見た目やオフィスの派手な椅子ではなく、裏側での仕事ぶり。これまで見てきた限り、ここのスタッフは才能にあふれている」と、今回の移籍を前向きに考えている。

 アストンマーティンのオットマー・サフナウアー(Otmar Szafnauer)代表は、チームがドライバーズ選手権制覇に挑戦できる位置につくまで3年から5年はかかると話しているが、ベッテルはレースの競争性向上を目的とした予算上限が導入されたことを受け、もう少し早く到達できるかもしれないと言う。

「F1は変化の過程にある。3〜5年は必要ないかもしれない」

「もっと短くなるかもしれない。全員がトップに近づき、上位選手のリタイアやクラッシュを必要とせず表彰台に立てるようになるのを願っている」

 今季のF1は、3月28日に決勝が行われるバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)で開幕する。(c)AFP