【3月4日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は3日、テキサス、ミシシッピ両州がマスク着用義務を解除したのは「ネアンデルタール人のような判断」だったと批判し、米国は新型コロナウイルス流行の抑え込みには程遠いと主張した。

 テキサス、ミシシッピ両州は2日、各種規制を緩和しないようにとの警告を押し切る形で、来週からマスク着用義務を解除し、レストランやバーの全面的な営業再開を認めると発表。

 バイデン氏はホワイトハウス(White House)で報道陣に対し、両州の判断は「大きな過ち」だと述べた。「何も問題はない、マスクを外そう、なかったことにしようというネアンデルタール人のような考え方は、何よりもしてはいけないことだ」

 米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー(Rochelle Walensky)所長も、両州の判断は連邦政府のガイドライン違反で、マスク着用義務の解除は時期尚早だと述べた。

 ワレンスキー氏は、「今はすべての規制を解除する時ではない」と述べ、「今後1~2か月」で新型ウイルスの流行がどうなるかが決まると指摘。マスク着用とソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を続けるよう呼び掛けた。(c)AFP/Ben Sheppard