【3月4日 AFP】米議会警察(US Capitol Police)は3日、極右組織が4日に連邦議会議事堂への「突入」を計画している可能性が浮上したことを受け、首都ワシントンの警備を強化したと発表した。4日は陰謀論を信じるドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領支持者にとって重要な意味を持つ日。

 米国では1月、極右陰謀論「Qアノン(QAnon)」の信奉者を含むトランプ氏支持者らが議会に乱入し、5人が死亡する事件が発生。米国の民主制を支える存在である議会を揺るがしていた。

 議会警察は「われわれは特定のミリシア(極右武装組織)が3月4日に議会への突入を計画している可能性を示す情報を入手した」と発表。「議会や市民、警察官の保護のため、構造物の設置や人員の増加など、警備の大幅増強をすでに実施した」と説明し、「この情報を重く受け止めている」と表明した。

 インターネット上のやり取りによると、Qアノン信奉者の一部は、トランプ氏が4日に再び大統領に就任し、悪魔崇拝者であるリベラル派の国際秘密結社に立ち向かうと信じている。米国では建国当初、大統領就任日は3月4日とされていたが、1933年に現在の1月20日へと変わった。今回の情報が、ネット上での過激発言にとどまるのか、実際に組織的な行動となってワシントンでの騒乱を引き起こすのかは定かではない。(c)AFP