【3月3日 CGTN Japanese】中国初のアデノウイルスベクターワクチンである康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)の遺伝子組み換え型新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター5型)Ad5-nCoVはこのほど、国家薬品監督管理局から条件付きで販売が承認されました。

 康希諾生物股分有限公司と軍事科学院軍事医学研究院生物工学研究所が共同で開発した新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター5型)Ad5-nCoVは世界で初めて臨床研究段階に入ったコロナワクチンであり、現在中国で販売が許可されているコロナワクチンの中で唯一、1回接種の手順で接種できるワクチンでもあります。

 同ワクチンはすでにパキスタン、メキシコ、ロシア、チリ、アルゼンチンで多施設共同III期臨床研究を行っており、総登録者数は4万人を超えています。III期臨床試験の中間分析データでは、1回のワクチン接種の28日後、感染を防げるとされる全体的な有効性は65.28%であることが明らかになりました。また1回の接種の14日後の有効性は68.83%とのことです。

 なお、−70℃の低温保存を必要とする他のワクチンと比較して、Ad5-nCoVは2℃-8℃の条件下で安定した保存と輸送が可能で、より優れたアクセス性を持っているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News