【3月3日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)張家口市(Zhangjiakou)橋東区政府はこのほど、同区の海珀爾新能源科技の水電解水素製造プロジェクトによる試験製造が、安全で円滑に稼働して既に半年が経過したと明らかにした。これにより同市の水素製造や水素充塡(じゅうてん)、水素燃料電池エンジン製造、完成車製造など、水素燃料電池自動車の全産業チェーンが形成され、環境に配慮した2022年北京冬季五輪・パラリンピック開催を後押ししていくことが示された。

 同市はここ数年、再生可能エネルギーの国家級モデル地区として、水素エネルギーや再生可能エネルギー産業が環境配慮型五輪開催の力になるよう推進している。現在、市内全域で水素燃料電池バス304台が運行しており、今後も継続して水素燃料電池車を大量投入することで冬季五輪の競技運営を支える。また、水素ステーション4カ所と水素製造プロジェクト1件が稼働済みのほか、年内には水素ステーション計16カ所、水素製造は計5件の事業が運営を開始し、大会運営をサポートしていくことになっている。

 同市能源(エネルギー)局のデータによると、昨年末時点で同市の再生可能エネルギー設備製造企業は23社(うち16社が稼働済み)、生産高は70億元(1元=約17円)余りにまで成長している。(c)Xinhua News/AFPBB News