【3月3日 AFP】スイスのチョコレートメーカー業界団体「チョコスイス(Chocosuisse)」は今週、新型コロナウイルス危機の影響で昨年はチョコレートの生産量、輸出量、消費量ともに急激に落ち込んだと発表した。

 世界一のチョコレート好きで知られるスイス国民一人当たりの年間消費量は、1982年以来最低の9.9キロまで落ち込んだ。チョコスイスのウース・フラー(Urs Furrer)会長は、主な要因として、外国人観光客の急減を挙げている。

 昨年は新型コロナウイルス流行の影響による経済危機やロックダウン(都市封鎖)があり、国内メーカー全体の生産量は前年比10%減の18万トンとなった。また、全体の売り上げの約7割を占める輸出は、前年比11.5%減の12万6000トンだった。

 一方、スイスのチョコレートメーカー大手、リンツ&シュプルングリー(Lindt and Sprungli)が2日発表した2020年度決算によると、売上高は40億スイス・フラン(約4700億円)と、前年比で11%近く減少した。(c)AFP/Nathalie OLOF-ORS