【3月3日 AFP】今秋行われる女子のラグビーW杯(Rugby World Cup 2021)が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に、2022年へ延期になる方向であることが分かった。ワールドラグビー(World Rugby)が2日に発表した。

 2021年ラグビーW杯はニュージーランドで9月18日から10月16日にかけて行われる予定だったが、来週には延期の提案が大会組織委員会とWRの理事会によって承認される見込みだという。

 WRのアラン・ギルピン(Alan Gilpin)暫定最高経営責任者(CEO)は、延期は「極めて残念」だが適切な判断だと話している。ギルピンCEOは、これまで感染の抑え込みにおおむね成功していたニュージーランドだが、感染例の報告が続く最大都市のオークランド(Auckland)がロックダウン(都市封鎖)に入ったことを引き合いに出し、また「厳しい」渡航制限が原因で、各チームがW杯という重要な大会に向けて十分な準備時間が取れない懸念があったことも明かした。

 ニュージーランド政府は、延期になったとしてもスポーツの主要大会への資金援助の方針に変更はないと話している。同国では今年、女子のクリケットW杯(2021 Women's Cricket World Cup)も開催予定だが、政府はこちらも2022年への延期を検討しているとみられている。(c)AFP