【3月2日 AFP】先月26日にナイジェリア北西部ザムファラ(Zamfara)州の女子中等学校から武装集団に拉致された生徒279人が、全員解放された。同州の知事が2日、AFPに明かした。

 当初、拉致された生徒の数は317人とされていたが、実際には279人だった。知事によると、生徒らは州政府庁舎に保護されており、健康状態に問題はないという。

 AFP特派員は政府庁舎で、イスラム教徒の女性がかぶるヒジャブを身に着けた生徒らの姿を確認した。

 政府当局者は「盗賊団」と呼ばれる犯行グループと交渉を続けていた。情報筋によると「説得に応じた盗賊」は、生徒らの解放に向けて自分たちの元仲間に連絡を取っていたという。

 ナイジェリアではここ3か月足らずで3回、学校が襲撃されている。同国北西部や中部では近年、武装集団による身代金目当ての拉致、レイプ、略奪が増えている。

 映像は解放された生徒ら、2日撮影。(c)AFP