初めて月で時を刻んだ機械式時計として知られ、時計史上にその名を刻むマスターピースが今年、最高峰のムーブメントを搭載して生まれ変わった。

OMEGA(オメガ)/スピードマスター ムーンウォッチ マスタークロノメーター
デザインのベースとなったのは、1969年のアポロ11号計画で着用された第4世代モデル。写真はオリジナルと同様、風防にヘサライトガラス(強化プラスチック)を採用したモデルで、全面サテン仕上げを施したブレスレットが付属。手巻き。ステンレススティール、ケース直径42㎜、50m防水。税別67万円。サファイアクリスタルのモデル(ブレスレット/税別77万円)もラインナップ。

ヘサライトガラスのモデルは、オリジナルと同様、ロゴをプリントで表記。一方のサファイアクリスタルモデルは、アプライドロゴを採用している。

搭載するのはスイス連邦計量・認定局(METAS)の厳しい検定基準をクリアしたCal.3861で、1万5000ガウスもの超耐磁性能を誇る。

ムーブメントはもちろん、ブレスレットやデザインもアップデート

"定番"と呼ばれる時計はいくつも存在するが、オメガの「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル」は、まさにそのひとつ。1957年に初代モデルが誕生し、その後、NASAのアポロ計画に採用されて月に帯同した偉業により、絶大なる信頼と人気を獲得し続けているマスターピースだ。

そのスタンダードモデルが1997年以来、実に24年ぶりとなる進化を果たした。最大のポイントはムーブメントの変更。新たにCal.3861を搭載したことで1万5000ガウスもの耐磁性能を確保し、最高峰の性能を証明するマスター クロ ノメーター認定を取得した初のムーンウォッチがついに誕生したわけだ。また今回のアップデートに伴い、ブレスレットも変更。従来からコマの形状が変わり、さらにテーパードの効いた形状にすることで、ドレッシーな雰囲気と滑らかな装着感を両立させている。

ほかにもミニッツスケールやタキメーターの数字など、細かなデザイン変更が行われているが、ルックスは徹頭徹尾ムーンウォッチ。実用性を向上させ、永遠の定番がいよいよ新たなフェーズに突入した。

新世代ムーンウォッチには、ステンレススティール製のケースに加え、ブティック限定のゴールドモデルもラインナップしている。写真右はホワイトゴールドの合金である18Kカノープスゴールドをケース素材に採用したモデル(税別486万円)。左は、ピンクゴールドにパラジウムを加えたオメガ独自の18Kセドナゴールドを採用したモデル(税別374万円)。

文=竹石祐三