【3月2日 AFP】(更新・写真追加)日産自動車(Nissan Motor)前会長、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告の海外逃亡を手助けしたとされる米国人の親子2人が2日、米国から日本に到着した。共同通信(Kyodo News)が伝えた。

 米国側から日本側に身柄を引き渡されたのは、日本からの要請で昨年5月に米国で拘束されたマイケル・テイラー(Michael Taylor)容疑者と息子のピーター・テイラー(Peter Taylor)容疑者。

 日本側から2人の到着について発表はないが、共同通信によると入国手続きなどを経て、東京拘置所に収容される。

 両容疑者は2020年5月、ゴーン被告が前年12月29日に東京からレバノンに逃亡する手助けをしたとして日本で逮捕状が出されたことを受け、日本からの要請によってマサチューセッツ州内で拘束された。2人はゴーン被告を大きな箱の中に隠し、プライベートジェット機で運んだとされている。

 両容疑者は身柄引き渡しの差し止めを求めて緊急申し立てを行ったが、米最高裁は先月、棄却していた。(c)AFP