【3月2日 Xinhua News】中国国家統計局は2月28日、2020年国民経済・社会発展統計公報を発表、1人当たり国内総生産(GDP)が19年比2%増の7万2447元(1元=約16円)に達するとの予想を明らかにした。国家統計局の盛来運(Sheng Laiyun)副局長は、中国の経済規模が100兆元の大台を突破、1人当たりGDPが2年間連続で1万ドル(1ドル=約106円)台で推移、20年の中国経済規模の世界経済に占める割合は年平均為替レート換算で17%を上回ると述べた。

 統計公報によると、中国のGDPは2・3%増の101兆6千億元で、世界の主要経済国で唯一経済のプラス成長を達成した。盛氏は、中国は20年に経済回復で世界の先頭を行き、GDPが第1四半期(1~3月)に大幅に落ちたが、伸び率は第2四半期(4~6月)にマイナスからプラスに転じ、3・2%に達し、第3四半期(7~9月)に4・9%、第4四半期(10~12月)に6・5%に達し、全世界が驚くV字回復を実現、世界経済の回復をけん引する主要な力になっていると指摘した。

 また、3次産業は全面的に回復しているという。1次産業増加値(付加価値額)の伸び率は3・0%で、うち豚や牛、羊、家禽(かきん)肉の生産量は7639万トン、新規耕地かんがい面積が43万ヘクタール、新規高効率節水かんがい面積が160万ヘクタールだった。2次産業増加値の伸び率は2・6%だった。一定規模(年商2千万元)以上ハイテク製造企業増加値は7・1%増で、一定規模(年商2千万元)以上工業企業増加値に占める割合は15・1%と、19年から0・7ポイント上昇した。3次産業増加値は2・1%増で、GDPに占める割合は54・5%で19年から0・2ポイント上昇、うち情報送信・ソフトウエア・情報技術(IT)サービス業の伸び率は16・9%だった。(c)Xinhua News/AFPBB News