【3月2日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2021)は1日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は2-6、7-6(7-2)、6-3でロビン・ハーセ(Robin Haase、オランダ)から逆転勝利を収め、トップレベルのツアーで今季初白星を記録した。

 通算3度の四大大会(グランドスラム)優勝を誇るマレーは、仏モンペリエ(Montpellier)で行われた前週の南フランス・オープン(Open Sud de France 2021)で初戦敗退を喫しており、この日も第1セットをあっさり先取されてまたしても早期敗退の危機に直面した。

 しかし、そこから見事に巻き返し、予選勝者のマルコス・ギロン(Marcos Giron、米国)とアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)の勝者が待ち受ける2回戦に駒を進めた。

 骨盤や股関節のけがに苦しみ、現在世界123位にまで後退しているマレーは、ハーセと同様にワイルドカード(主催者推薦)で今大会に出場している中で、第2セットの第7ゲームで相手のブレークポイントを二度しのいだ後、タイブレークの末にこのセットを制した。

 第3セットは33歳のハーセにいきなり3ゲームを連取されたものの、勝負どころで本来の実力を発揮し、6ゲームを連続で取り返して勝利を飾った。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性が判明し、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)を欠場していたマレーは、ATPツアーに出場するのは昨年10月以降では2大会目となっている。(c)AFP