【3月2日 AFP】欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は1日、欧州連合(EU)での新型コロナウイルスワクチン接種証明書「グリーンパス」発行に向けた法案を今月提出すると明らかにした。

 フォンデアライエン氏はツイッター(Twitter)に、「今月、デジタル・グリーンパスに向けた法案を提出する」と投稿。ワクチン接種とコロナ検査結果の両方の証明を目指すとし、パス導入により「就労・観光目的でEU内外を安全に移動する」ことが徐々にできるようになると説明した。

 欧州委員会のマルガリティス・スキナス(Margaritis Schinas)副委員長は記者会見で、法案は欧州議会(European Parliament)に今月17日に提出される見通しで、採択に向け25日のEU首脳会議で協議されると明らかにした。

「グリーンパス」という名前は、国内のワクチン接種状況で各国の先を行くイスラエルで発行されている証明書と同じもの。同国のパスはデジタルまたは紙で発行され、取得すると娯楽・スポーツ施設や飲食店に入れるようになる。(c)AFP